パチンコにおけるボーダーラインとは、投資と回収が理論上±0になる回転数(1000円あたりの回転数)を指します。
簡単に言えば、長期的にプレイした場合に「損益分岐点」となる回転数のことです。
- ボーダーライン以上の回転率 → 理論上、勝ちやすい
- ボーダーライン未満の回転率 → 理論上、負けやすい
ボーダーラインは機種ごとに異なり、大当たり確率・出玉性能・継続率 などで決まります。
このラインを超えて回せる台であれば、長期的に見てプラスの期待収支が見込めるという基準になります。
目次
ボーダーラインの計算式
ボーダーラインを求める基本的な式は以下の通りです。
例えば、大当たり確率1/319(ミドルスペック)の機種で、1回の大当たり出玉が1,500個とすると、
この場合、1,000円あたり19回転以上回せる台であればボーダーを超えているということになります。
各要素の説明
項目 | 内容 |
---|---|
1回の大当たり出玉 | 払い出し玉数(アタッカーから得られる出玉) |
確率分母 | 大当たり確率(例:1/319, 1/199 など) |
250玉 | 1000円で借りられる玉数(4円パチンコ基準) |
この計算式により、機種ごとに「収支がトントンになる回転数」が求められます。
ボーダーラインの影響を受ける要素
ボーダーラインは以下の要素によって変化します。
1. 大当たり確率
影響度:大
- 大当たり確率が高い(=当たりやすい)ほどボーダーは低くなる
- 逆に、大当たり確率が低い(=当たりにくい)ほどボーダーは高くなる
理由
- 当たりやすい台(甘デジなど)では、すぐに大当たりに到達しやすいため、回転数が多少低くてもプラスになりやすい。
- 逆に、ミドルスペック(1/319)のような台は当たりにくいため、ボーダーが低めになる台の方が有利。
2. 大当たり出玉
影響度:大
- 大当たりで獲得できる出玉が多いほど、ボーダーは低くなる
- 逆に、大当たり出玉が少ないと、ボーダーは高くなる
理由
- 1回の大当たりで獲得できる出玉が多いほど、収支が安定しやすいため、ボーダーが低くなる。
- 逆に出玉が少ない場合、より多くの回転数を確保しないと勝ちにくくなるため、ボーダーは高くなる。
3. 電サポ(時短・確変)中の玉減り
影響度:中
- 電サポ中に玉が減ると、その分ボーダーは上昇する
- 玉減りが少ない、もしくは増える機種ならボーダーは低くなる
理由
- 電サポ中の玉減りが少ない機種(エヴァなど)は、ボーダーが下がるため有利。
- 電サポ中に玉が減る機種(ガンダムSEEDなど)は、その分ボーダーが上がるので注意。
4. スペック(確変ループ機 or ST機 or ラッシュタイプ)
影響度:大
- 連チャン率が高い機種ほど、ボーダーは低くなる
- 逆に、単発率が高い機種ほどボーダーは高くなる
理由
- 確変ループ機は継続率が安定しており、ボーダーが低くなりやすい
- ST機は連チャンが期待できるが、スルーの可能性もあるためボーダーはやや高め
- RUSH機(ガンダムSEEDなど)は出玉スピードが速いが、ボーダーは平均的な数値になることが多い
5. 交換率(換金率)
影響度:特大
- 等価交換(4円パチンコ=1玉4円)ではボーダーが低くなる
- 交換率が悪くなる(3.57円交換や3円交換)とボーダーが上がる
理由
- 換金率が低いと、現金投資がかさむため、より回る台を選ばないと勝ちにくくなる
- 等価交換ならボーダー通りでよいが、3.57円交換なら+1.5回転以上の台を狙うのが理想
6. スルー・電チューの性能
影響度:中
- スルーが抜けやすい機種ほど、ボーダーは低くなる
- スルーが厳しい機種は、電サポ中の玉減りが発生するため、ボーダーが上がる
理由
- スルーが抜けやすいと電サポ中の玉減りが少なくなり、結果的にボーダーが低くなる
- 逆に、スルーが厳しい機種は電サポ中の玉減りが発生しやすく、ボーダーが上がる
ボーダーラインの活用法
パチンコのボーダーラインは、長期的な収支を安定させるために非常に重要な指標です。ボーダーを理解し、活用することで、負けにくい立ち回りを実現できます。
ボーダーラインを超える台を探す
(1) ボーダーライン以上の回転率の台を選ぶ
- ボーダーラインを超える台を打ち続ければ、理論上は勝ちやすくなる
- 目安として、ボーダー+3回転以上の台が理想
具体例
機種 | ボーダーライン(等価) | 期待できる回転数 |
---|---|---|
Pフィーバー 機動戦士ガンダムSEED | 18回転 | 21回転以上 |
Pスーパー海物語IN沖縄5 | 19回転 | 22回転以上 |
実践方法
- 1,000円で何回転回るかを計測
- ボーダーを超えているか確認
- 回転数が不足していれば、別の台を探す
(2) 交換率を考慮してボーダーを調整
- 交換率が低い(3.57円交換・3.0円交換など)場合、ボーダーも高くなる
- 交換率に応じた回転数を確保する必要がある
交換率ごとのボーダー目安
機種 | 等価(4円) | 3.57円交換 | 3.3円交換 | 3.0円交換 |
---|---|---|---|---|
Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED | 18回転 | 19.5回転 | 21回転 | 22回転 |
Pスーパー海物語IN沖縄5 | 19回転 | 20.5回転 | 22回転 | 23回転 |
実践方法
- 自分が通う店の交換率を確認
- 交換率に応じたボーダーラインを把握
- より回る台を選ぶ
期待値計算を活用
ボーダーを超えているかどうかだけでなく、「どれくらい勝てる可能性があるか」を計算することで、より戦略的に立ち回れます。
期待値の計算式
期待収支=(回転率−ボーダーライン)×1回転の価値×回転数\text{期待収支} = (\text{回転率} – \text{ボーダーライン}) × \text{1回転の価値} × \text{回転数}
具体例
- 機種:Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED
- ボーダーライン(等価):18回転
- 実際の回転率:22回転
- 1回転の価値:約5円
- 1日3,000回転回した場合
(22−18)×5円×3,000=60,000円(22 – 18) × 5円 × 3,000 = 60,000円
→ 期待収支:約+60,000円
実践方法
- ボーダーと実際の回転率の差を計算
- 1回転の価値を考慮し、1日の期待値を算出
- 期待値がプラスの台を狙う
ボーダー+αを意識して台を選ぶ
- ボーダーギリギリの台では収支が安定しづらいため、ボーダー+3回転以上の台を狙うのが理想
- 「今日はボーダーちょい上だからOK」ではなく、できるだけ高回転率の台を探す
ボーダー+3回転の効果
機種 | ボーダー | ボーダー+3の回転数 | 収支期待値(1日3,000回転) |
---|---|---|---|
Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED | 18回転 | 21回転 | +45,000円 |
Pスーパー海物語IN沖縄5 | 19回転 | 22回転 | +40,500円 |
低換金率の店では回転率を重視
- 低換金率の店では、回る台を選ばないと期待値が確保できない
- 回転率を優先し、ボーダー+5回転以上の台を狙うのが理想
等価 vs 3.0円交換の比較
交換率 | ボーダー | 実際の回転数 | 期待値 |
---|---|---|---|
等価交換(4円) | 18回転 | 21回転 | +45,000円 |
3.0円交換 | 22回転 | 25回転 | +50,000円 |
実践方法
- 交換率が低い場合はボーダー+5回転を意識
- 高回転率の台を選ぶことで期待値を維持
負けにくい立ち回りをする
ボーダーラインを理解することで、**「負けにくいパチンコの立ち回り」**が可能になります。
(1) 負けるリスクを減らす
- ボーダー以下の台は打たない
- 回らない台を長時間打つのは厳禁
- 交換率が低い店では、回転率をより重視
(2) 長期的な収支を安定させる
- ボーダー+3回転以上の台を探して粘る
- 短期的な結果にこだわらず、期待値を重視する
(3) 釘調整の良い日を狙う
- イベント日・特定機種が強い日を狙う
- 優良店を見極めて、ボーダーを超える台を確保する
ボーダーを活かした立ち回りまとめ
活用法 | 具体的な行動 |
---|---|
1. ボーダー超えの台を探す | 1,000円での回転数を測り、ボーダー+3回転を狙う |
2. 交換率を考慮する | 低換金の店ではより回る台を探す |
3. 期待値を計算する | 期待収支を算出し、長期的にプラスを狙う |
4. ボーダー+αの台を狙う | ボーダーギリギリではなく、高回転率台を探す |
5. 負けにくい立ち回りを意識 | 回らない台を打たない、釘調整の良い日を狙う |
ボーダーラインを上回る為に
パチンコのボーダーラインを上回る(=必要な回転率を確保する)ためには、以下のような対策が重要です。
回転率を上げることで、より勝ちやすい立ち回りが可能になります。
釘を読む(台選びの精度を上げる)
釘の良し悪しが最も大きく影響するため、台選びは非常に重要です。 特に影響の大きい釘のポイントは以下の通り。
(1) ヘソ釘
- ヘソ釘が広いほど回転率が上がる
- 基本的に、イベント日や優良店ではヘソが開いていることが多い
(2) 寄り釘
- スタートチャッカー(ヘソ)へ流れる玉の通り道の釘
- この釘が締まっていると、いくらヘソが広くても回転率が下がる
(3) ワープ
- スルーを経由して直接ヘソに入るルート
- ワープが広いと回転率が上がるため、チェックするのが重要
(4) 風車周辺の釘
- 玉が横に流れるのを防ぐ部分
- 風車が右に向いていると玉が流れやすく、回転率が下がる
→ 結論:「ヘソ釘が開いていて、寄り・ワープ・風車周りが良好な台を選ぶ」
ストローク(打ち方)を工夫する
ストローク(玉を打つ強さ・角度)を調整することで、回転率を上げることが可能です。
(1) ヘソに届きやすいストロークを探す
- ワープを狙うストローク
- スルーが強く、ヘソ周辺に入る玉が増える
- 弱め打ち
- 風車周りが悪い場合、弱めに打つと回転率が安定する
- 強め打ち
- スルー・寄り釘が良い場合、強め打ちで回転率を上げることができる
(2) 釘の癖に合わせて調整
- 同じ機種でも台ごとに釘の状態が違うため、ストロークを調整することで回転率を底上げできる。
無駄玉を減らす(打ち出しタイミングを工夫)
玉の無駄を減らすことで、より多くの玉をヘソに入れることができる。
(1) 保留を貯めすぎない
- 保留4つ点灯時は打ち出しをストップする
- これにより、無駄な玉を節約し、回転率を向上させる
(2) リーチ中・演出中は打ち出しを止める
- 長い演出中は打ち続けてもムダ玉が増えるだけなので、打ち出しを停止する
(3) 右打ち(確変・ラッシュ時)でのオーバー入賞を狙う
- アタッカーに対して弱め・強めの打ち分けをするとオーバー入賞しやすくなり、出玉増加につながる
- 結果的に回転率が上がり、ボーダーを下げることができる
電サポ中の玉減りを抑える
電サポ中に玉が減ると、実質的な回転率が下がるため、なるべく玉を増やす工夫をする。
(1) スルー通過率をチェック
- スルーが枯れやすい台は回避する
- スルーが抜けるストロークを探す
(2) 止め打ちを活用
- 時短・確変中の止め打ちを実践することで、玉減りを防ぎ、回転率を維持できる
- 機種ごとの止め打ち手順を把握するのが重要
交換率を意識した立ち回り
換金率によって、ボーダーラインは変動するため、回転率の基準を調整する必要がある。
交換率 | ボーダーライン(目安) |
---|---|
等価(4円交換) | 約18回転 |
3.57円交換 | 約19.5回転 |
3.3円交換 | 約21回転 |
3.0円交換 | 約22回転 |
→ 換金率が低い店では、より回転率の高い台を狙うべき。
優良店を選ぶ
- パチンコ店の特徴を把握することで、回る台を見つけやすくなる
- 優良店は回転率が高い台を置く傾向がある
(1) 旧イベント日を狙う
- 釘調整が甘くなりやすい旧イベント日(特定の日)を狙う
- 例:「〇の付く日」など
(2) 大型店・競合店が近い店舗を狙う
- 競争の激しいエリアでは、釘を甘めにする店が多い
(3) 特定の機種に力を入れている店を狙う
- 海物語に強い店、ガンダムSEEDに強い店など、店ごとの特徴を把握する
高設定の台(設定付きパチンコ)を狙う
- 設定付きパチンコでは、設定が高いほど大当たり確率が上がるため、ボーダーラインを下げることができる
- 高設定が入る店舗を狙うと、より有利に立ち回れる
まとめ
方法 | 詳細 |
---|---|
1. 釘を読む | ヘソ釘・寄り釘・ワープ・風車周りをチェック |
2. ストローク調整 | ワープを狙う、弱め・強め打ちを試す |
3. 無駄玉を減らす | 保留4点灯で止める、演出中は打ち出し停止 |
4. 電サポ中の玉減りを抑える | スルー通過率を確認、止め打ちを活用 |
5. 交換率を意識 | 低交換率の店ではより回る台を選ぶ |
6. 優良店を選ぶ | 旧イベント日・競争率の高い店を狙う |
7. 高設定台を狙う | 設定付きパチンコの高設定を探す |
ボーダーラインを超える台を打ち続けることで、長期的にプラス収支を狙うことが可能になります。打ち方や台選びを工夫し、回転率を最大化することが重要です。
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